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ふぃる
社会人として働きながら映画の解説や感想などを書いています。洋画や邦画など様々なジャンルの映画を見ます。

映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』あらすじネタバレ解説!これは騙される

コンフィデンスマンJP ロマンス編 公式Twitter

2019年5月17日公開の映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編

2018年4月のドラマ『コンフィデンスマンJP』の映画版で、引き続き長澤まさみや東出昌大、小日向文世などが出演。さまざまな伏線や小ネタが散りばめられた今作になっており、あなたは必ず騙されます

本記事ではあらすじキャスト、おすすめポイントやネタバレありで映画に対する評価や感想などを解説しています。

Contents

あらすじ

華麗に大胆に人を騙し続ける百戦錬磨のコンフィデンスマン(=信用詐欺師)ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐。

次なるオサカナ(=ターゲット)は、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ。

彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙って、3人は香港へ。ランに取り入ろうと様々な策を講じるが、なかなかエサに食いつかず苦戦する。

そんな中、天才詐欺師ジェシーが現れ、同じくランを狙っていることがわかる。

そして、以前ダー子たちに騙され恨みを持つ日本のヤクザ・赤星の影もちらつき始め、事態は予測不可能な展開に。騙し騙されの三つ巴の戦いを制するのは誰なのか!?

コンフィデンスマンJP ロマンス編 公式サイト

おすすめポイント

おすすめポイント
  1. 最後の大どんでん返し
  2. 豪華なキャストやあの人も…
  3. 髭男の主題歌が最高

感想・解説(ネタバレあり)

良かった点・気になった点

最後にすべて持ってかれました。そのくらい予想を上回る驚きと面白さがあり清々しい展開だったと思います。

自分はいったいどこから騙されていたのか。そこからなのか。あそこも嘘だったのか

まったく気づかなかったので、本当に脚本の良さに気づかされます。

初見はかなり驚くと思いますが、二回目以降に見る時は内容をすべて知っているので、知った上で見るという面白さもあるかもしれません。

知った上で見てもつまらなくない、また違った発見ができる素晴らしい作品だと思います

相変わらずのダー子の自由っぷりと、ボクちゃんやリチャードとの絡み、五十嵐のキャラなどがうまくはまっており、笑えるシーンも。

ストーリー自体は、最後のネタばらしまでは比較的淡々と進んで行きます。

この手の映画は最後に盛り上がるので、序盤から中盤が退屈になりやすい部分がありますが、そんなことは感じさせないくらい、様々な伏線が張られていました。

映像の映し方なども、ちょっと違和感を感じるシーンがあり、あえてそうすることでわかりやすく伏線のシーンを強調したのだと思います

金髪の女性や偽の宝石を作る職人は、気になるようなカメラワークでしたが、やはりネタばらしの時に正体が明らかになり、重要なシーンだったと分かります。

そういった細かい演出にこだわっており、見てて飽きさせない工夫が随所に施されています。

天才恋愛詐欺師

ダー子達の今回のお魚は《ラン・リウ》。彼女は香港のマフィアで会社の経営者でもあります。

そんな大物を釣り上げようと画策し、ダー子とボクちゃん、リチャードと五十嵐、さらには新たな仲間:モナコと一緒の香港に向かいます。

そこで出会ったのが、ダー子の元恋人であり、恋愛詐欺師のジェシーです。

三浦春馬が演じていますが、めちゃくちゃかっこいいです。劇中ではランの持つお宝《パープルダイヤ》を盗もうと潜入していました。

映画序盤で、赤星がダー子達3人を捕まえるよう誰かに依頼しているシーンがあります。それは後に三浦春馬とわかるのですが、そういった伏線が所々にあります

ダー子達も占い師として潜入しますがジェシーと鉢合わせ、お互い別々にラン・リウを釣り上げようとします。

過去に一緒に仕事をした仲間で、元恋人でもあります。ダー子は「本気じゃなかった」と嘘を付いていますが、実際はジェシーを想っていたのかもしれません。

ダー子達はラン・リウにパープルダイヤを金庫から持ち出させる為に、ラン・リウの初恋の人であり、元夫のコウ・カイトウを使い…

お互いが今も思っているという手紙を贈り、国外に高飛びさせようとします。

その時に必ずダイヤを持ち出すと踏んでいたジェシーは、ダー子と協力します

ラン・リウだけは空港に行きますがコウ・カイトウは来ず。仕方なく彼の元に行きますが、そこでランの文句を言っているのを聞いてしまいます。

初恋の人に捨てられ一人寂しき歩いていると、そこにジェシーが現れます。ジェシーの胸に飛び込もうとするランでしたが、そこにダー子が現れ、ランを撃とうとします。

しかし…かばったジェシーが撃たれ病院に運ばれますもちろん撃ったのは嘘で、怪我はしていません

自分を守ってくれたジェシーを好きになったランは、一緒に世界に連れっててといい、看病しながら一夜を過ごします。

朝起きたらジェシーはいなくなり、ダイヤも盗まれ、病院自体が嘘だったことに気づきます

こうしてダー子とジェシーはダイヤを手に入れるのですが、ジェシーはダー子を裏切り、赤星に引き渡します。

赤星は過去にダー子達に騙されているので、仕返しにやってきます。まさかの展開に驚きましたが、こんなの序の口に過ぎません。

本当のお魚は…

騙されて終わるわけがありません。本当にダー子達が狙っていたお魚はジェシー赤星でした。

本当にそこからは信じがたい事実が次々に明かされます

まずはラン・リウですが、竹内結子演じるランは偽物で、ダー子達と同じ詐欺師で、ダー子が《スタア》と呼んでいる人物です。

ずっとスタアはジェシーだと思っていましたが違いました。

コウ・カイトウの横にいた金髪の女性。彼女は鈴木さん。映画冒頭でジェシーに騙されて泣いていた女性です。

その時コウ・カイトウに扮していたのはリチャード。彼は飛行機に乗ろうとしていましたが、そうなっては困るジェシーと赤星は、行かせない代わりに現金30億で取引をしました

後に手に入るパープルダイヤの数百億という値段を考えれば安いもんだと…コウ・カイトウに払いました。

しかしそれがリチャードだったので、まんまと赤星から30億ゲットする事に成功しました。

ラン・リウの別荘も嘘だったので、いろんな事が一気に来て最後は怒涛の展開でした。

そして最後のシーン。おばちゃんが掃除をしています。その人こそ本物のラン・リウです。彼女は右目に眼帯をしていましたが、宝石が埋め込まれていました。

香港に来てすぐに料理屋でみんなで小籠包を食べているシーンがあり、それを運んでくれた店員が本物のラン・リウでした。

その時にラン・リウの文句をダー子達が言っていたので、聞こえていたかもしれませんが、日本語で話していたのでわからないと思います。

そういった細かなこだわりが、おそろしいくらいに引き込まれる要因だと思います

ぺティグリー・ペットとは?

序盤にモナコがダー子に仕掛けた《ペティグリー・ペット》とは一体どんな詐欺なのか、解説していきます。

ペティグリーは血統書という意味。

まず普通のどこにでもいる雑種の犬を綺麗にし、あたかも高い犬のように整えます。

その後ターゲットを決めます。カフェにいる人や、店員などが対象になりやすいです。その人に「少し犬を見ててもらえませんか?」のような類の言葉をかけ、その場を離れます。

そこに格式のあるブリーダーを装い「この犬をいくらなら譲っていただけます?100万は出します」などと言ってきます。

預かった人は当然自分の犬ではないことを伝えます。しかしその持ち主が帰ってきたら伝えてくださいと言われ、名刺を渡されます。

そこに持ち主が帰ってきて、何らかの事情で「犬を手放すことにした。10万で買ってくれませんか?」と。

預かってた人は「ここで10万で買っとけば、後に100万で売れるから儲けが90万になるな」と心の中で思い買ってしまうという詐欺です。

犬を手放す理由にはいろいろあり、今回の場合は失恋していらなくなったというものでした。

ドラマを見てからの方がいい?

コンフィデンスマンJPは、ドラマからスタートしているので、ドラマに出演していた人が多く映画に出演。

今作を見るにあたって《ドラマ見ていないと内容が理解できないの?》と思う方もいるかもしれません。

結論から言うと見ていなくても楽しめます

しかし見ていると理解度が深まるし、この映画を観た後にスペシャルドラマの運勢編を見るべき。

映画の冒頭で今までドラマに出てきたお魚さんたちが多く出演しています。小池徹平や江口洋介、さらには佐藤隆太など。これに関しては後程詳しく解説していきます。

しかしその人たちを知らなくても十分に楽しめますし、ドラマは基本的に一話完結型なので映画自体もドラマ同様きっちり完結します。

続編のプリンセス編に繋がるシーンが若干ありますが、さほど気にしなくてもいいでしょう。

しかし映画を観た後にスペシャルドラマの運勢編を見る事をおすすめします

時系列で言うと…

時系列
  1. ドラマ10話
  2. ドラマ1~9話
  3. 映画『ロマンス編』
  4. スペシャルドラマ『運勢編』
  5. 映画『ロマンス編』ラスト

映画の公開が5月17日、運勢編は5月18日に放送したので時系列的にはおかしくないですが、もしドラマから視聴するのであれば、運勢編を後に見るのがいいかと思います

僕は運勢編を見てから映画を観たので、映画ではダー子とモナコが初めて出会いますが、運勢編ではすでに仲間になっています。

さらに運勢編では、リチャードが「香港で占い師の役をやってもらった…」と言っており、お魚を決めるシーンでは映画の最後に出てきた生瀬勝久が映っています。

さらに映画の最後で生瀬勝久を騙す為、アイドル役でダンスを踊っていたダー子達。運勢編の最後では、ダー子が「歌もダンスも考えてる」と言っていたので…

ややこしい事に、運勢編の後に映画の最後のシーンとなります。後に『プリンセス編』へと繋がっていきます。FODプレミアムでは運勢編も配信しています。

ドラマに出演していたキャスト

先程も説明しましたが、ドラマに出演していたキャストが多く出ていますので、詳しく解説していきたいと思います。

赤星栄介:江口洋介

ドラマの一話目にあたるゴッドファーザー編。表向きは公益財団「あかぼし」の会長ですが、裏の顔は日本のヤクザでゴッドファーザーと呼ばれています。

彼を釣り上げる為に、麻薬の密輸を手伝うパイロットとCAに扮し、赤星の金20億円を奪いとろうとします。

桂公彦:小池徹平

IT企業の社長でスポーツ編に出演しています。

彼は節税対策の為に弱いスポーツチームを欲しがり、適当に買収してはチームを崩壊させ、いらなくなると捨てるという行為を繰り返してました。

ダー子達は偽のバスケットチームを作り、買収してもらう事でお金を貰おうとします。

本格的にバスケをやっていたのと、勝ちへの貪欲な姿勢、成長していく姿は、コンフィデンスマンJPを見ているとは思えないです

映画ではバスケットチームのメンバーも出演しています。

桜田しず子:吉瀬美智子

大手ホテルチェーンである「桜田リゾート」の社長で、リゾート王編に出演しています。

彼女は経営難の古い旅館などを買い、新しく作る事で生まれ変わらせる凄腕の人物。しかし裏では手段を選ばないやり方でのし上がってきました。

結局騙され夫と二人で民宿を始めるのですが映画では《ゲストハウス ミチクサ》として各国に事業を展開していました

香港に行った時にダー子達が泊まった宿です。

城ケ崎善三:石黒賢

有名な美術評論家として美術商編に出演。

彼はその地位を利用し、画家の卵の女子大生などに体の関係を求めなど、悪どい人間です

映画では赤星とジェシーが持ってきたパープルダイヤを鑑定しています。鑑定の腕だけは本物なので、しっかりと真偽を伝えていました。

鉢巻秀夫:佐藤隆太

映画の舞台となった香港でマフィアのボスとして君臨する男。最終話のコンフィデンスマン編に出演しています。

映画では香港でデモが起きている映像が流れた時に、インタビューアーのマイクを取り、文句を言っていた男性です。

騙された後は香港に戻り、足を洗って母と二人でレンタカー屋を営んでいます

小栗旬らゲストの出演シーン

今作にはドラマからのキャストに加え、ゲストとしてお笑い芸人や有名な俳優などが出演。

冒頭でキンタとギンコに財布を盗まれそうになっていたのは、ドランクドラゴンの鈴木です。

さらに競馬場で五十嵐が喜んでいた時に横で座っていたのが、モノマネタレントのジャッキーちゃんです。

香港と言えばジャッキー・チェンなので、それに合わせての出演だと思われます。

そして何と言っても偽宝石職人が小栗旬だったのには驚きました。ほんの数秒しか出ていないのでかなり贅沢な使い方ですが、気になることがもう一つ。

それはエンドロールで、ドラマに出演していた人の名前の横に(from:〇〇編)と出ていたのですが、小栗旬は(from:??編)と書かれていました。

ドラマには出演していなかったので、一体どういう事だと話題になっています

もしかしたらどこかで出ていたか、続編『プリンセス編』に出演するという伏線なのかもしれません。

主題歌について

主題歌を担当したのは「Official髭男dism

楽曲の【Pretender】はもう最高としか言いようがありません。おそらく2019年に一番聞いていた曲かもしれません。

ドラマの主題歌【ノーダウト】から続けてヒゲダンが担当しており、続編『プリンセス編』では【Laughter】が主題歌に決定しています。

PVのロケ地は台湾ですが、映画の舞台:香港と雰囲気は似ています。ちなみにPVに映っている東方電影院という文字はセットで、実際にはないそうです。

スタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督:田中亮
  • 脚本:古沢良太
  • 主題歌:Official髭男dism「Pretender」

キャスト

ダー子
長澤まさみ
女性詐欺師
天真爛漫
ボクちゃん
東出昌大
ダー子の仲間
すぐ辞めたがる
リチャード
小日向文世
ダー子の仲間
おじさん
五十嵐
小手伸也
詐欺の協力者
ダー子が好き
モナコ
織田梨沙
詐欺の協力者
ダー子を騙そうとした
ジェシー
三浦春馬
恋愛詐欺師
過去にダー子と…
ラン・リウ
竹内結子
香港マフィアの女帝
通称《氷姫》
赤星栄介
江口洋介
公益団体《あかぼし》会長
日本のゴットファーザー
ちょび髭
瀧川英次
詐欺の協力者
バトラー
Michael Keida
ダー子達の執事
鈴木さん
前田敦子
子猫(仲間)
矢島理花
佐津川愛美
リチャードの弟子
キンタ
岡田義徳
詐欺師(与論祐弥)
ギンコ
桜井ユキ
詐欺師(与論弥栄)
高松千鶴
山口紗弥加
ラン・リウの家庭教師
ホー・ナムシェン
生瀬勝久
芸能プロモーター

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