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『ワンダーウーマン』感想・評価【後半ネタバレ解説】地上最強の戦士はダイアナで決まり

2020 7/09

ワンダーウーマン 公式Facebook

2017年8月25日公開の『ワンダーウーマン

同じ世界観を共有したクロスオーバーDCEUの四作目で、バットマンvsスーパーマンにも登場したダイアナことワンダーウーマンの過去を描く作品です。

どんな内容なのか解説していこうと思います。

Contents

評価

4.1

評価基準について

ワンダーウーマンがとにかく強く、戦闘シーンは見ごたえがあります。だんだんと心情が変化するダイアナにも注目してもらいたいです。

あらすじ

ワンダーウーマンが生まれたのは、女性だけが暮らすパラダイス島。

ダイアナ(ワンダーウーマン)はその島のプリンセスだった。

ある日、不時着したアメリカ人パイロットを助けたことから、外の世界で戦争が起きていることを知る。彼女は自身の力で「世界を救いたい」と強く願い、二度と戻れないと知りながら故郷をあとにする……。

そんな彼女は初めての世界で何を見て、何のために戦い、そして、なぜ美女戦士へとなったのか!?

ワンダーウーマン 公式サイト

スタッフ・キャスト

スタッフ

監督:パティ・ジェンキンス

アメコミ映画では初となる女性監督。当初は別の監督に決まっていたのですが、意見の相違があり降板。代わりに彼女が抜擢されました。

映画の大ヒットに伴い、女性監督及び女性が主演のアクション映画としての興行収入が共に歴代一位になる快挙を成し遂げました。

続編の『ワンダーウーマン1984』でも監督を務めています。

※2020年現在はマーベル映画『キャプテンマーベル』に抜かれてしまいました。監督は男女のコンビですが。

キャスト

ダイアナ/ワンダーウーマン
ガル・ガドット
アマゾン族の王女
スティーブ・トレバー
クリス・パイン
アメリカ軍パイロット
イギリス軍諜報部員
アンティオペ
ロビン・ライト
ダイアナの叔母
ヒッポリタの妹
ヒッポリタ
コニー・ニールセン
アマゾン族女王
ダイアナの母
エーリヒ・ルーデンドルフ
ダニー・ヒューストン
ドイツ軍総監
パトリック・モーガン卿
デヴィッド・シューリス
イギリスの政治家
スティーブたちに協力
イザベル・マル博士
エレナ・アナヤ
科学者
毒ガスを開発
エッタ・キャンディ
ルーシー・デイヴィス
スティーブの秘書
サミーア
サイード・タグマウイ
多くの言語を操る
スティーブに協力する
チャーリー
ユエン・ブレムナー
狙撃手
スティーブに協力する
酋長
ユージーン・ブレイブ・ロック
物資の横流しをしてる
スティーブに協力する

キャストについて

主演のワンダーウーマンを演じたのは、ガル・ガドット

彼女はイスラエル出身の女優です。今作で一躍有名になりましたが、実はワイルドスピードシリーズに出演していたりと、昔から活躍されています。

アメリカ軍パイロットのスティーブを演じたのはクリス・パイン

彼はアメリカの俳優で『スター・トレック』シリーズや『エージェント:ライアン』などに出演しています。

2018年公開のアニメーション映画『スパイダーマン:スパイダー・バース』では、スパイダーマンの声を担当しています

ダイアナの叔母であるアンティオペを演じたのはロビン・ライト

彼女はアメリカの女優で『フォレスト・ガンプ』『ドラゴン・タトゥーの女』『ブレードランナー2049』などに出演しています。

ドイツ軍の総監であるルーデンドルフを演じたのはダニー・ヒューストン

彼はアメリカの俳優で『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』ではストライカー大佐を演じました。

スティーブ達に協力するモーガン卿を演じたのはデヴィッド・シューリス

彼が一番有名な役は『ハリー・ポッター』シリーズのリーマス・ルーピン役ではないでしょうか。ルーピン先生優しくて好きでした。

スティーブ達と共に行動するサミーア役を演じたのはサイード・タグマウイ

彼はフランスの俳優で『ジョン・ウィック:パラベラム』の首長役に出演しています。

映画を観るなら…

『ワンダーウーマン』は以下の動画配信サービスで配信されています。

感想・解説

良かった点・気になった点

全世界で大ヒットした今作。ワンダーウーマンの活躍をしっかりと描いており、アクションやストーリー展開も良く、納得の出来だったと思います

前作『バットマンvsスーパーマン』で初登場しましたダイアナですが、その正体は謎に包まれたままでした。そんな彼女の過去を知ることができる作品になっています。

DCのライバルであるマーベルに遅れをとる形で始まったクロスオーバー作品DCEUですが、今作の大ヒットにより方向転換することに。

同じ世界観を共有する形ではありますが、繋がりを強調しないとのこと

他の作品との繋がりがない分、わかりにくい演出や煩わしさなどがなくなり、単体でも見やすい面白い映画に仕上がったのだと思います。

繋がりがあるのもいいですが、見やすいという点も重要ですよね。

まあバットマンvsスーパーマンとの繋がりは若干ありますが、映画を見るにあたってはほとんど気にしなくていいレベルです。

どんな繋がりかは後程解説しようと思います。

そして何と言ってもアクション。女性が主人公のアクションだと、男性より迫力がないんじゃないの?と思ってるかもしれませんが、全くそんな事はありません。

女性特有のしなやかさや美しさが際立っており動きなども男性に引けを取らない映像になっています。

アクションシーンに関しては全体的に【スローモーション】が多用されており、おそらく監督も意図的に多く入れたと思われます。

とても印象に残りますし、メリハリがつくので個人的には好きな演出方法です。まあ多用しすぎると逆におかしくなりますが…

オープニングがかっこいい

ヒーロー映画といえばやっぱりオープニングが印象的です。

僕も大好きなマーベル映画のクロスオーバー作品MCUはアイアンマンやスパイダーマンなどのヒーローが集結した専用のオープニングがあります。

それに対抗するかのように、DC映画も今作からDCEU専用のオープニングが作られました。

こちらは音楽も小さく静かな感じです。しかし重厚感があり多くのヒーローが映っているのでこれはこれで結構好きです。

映画を見る際には注目していただきたいシーンの一つです。

ダイアナの誕生

アマゾン族の女性であるダイアナ。美しい島で育ち、戦士の訓練を子供ながらに見て将来は立派な戦士になると夢見ています。

しかし訓練を受ける事をなかなか許してくれない母親のヒッポリタ。妹のアンティオペがヒッポリタに内緒で訓練をします。

ヒッポリタとアンティオペ。この二人はギリシャ神話に実在するアマゾンの女王から名前を取っています

ヒッポリュテーとアンティオペ―という神が存在し、実際に姉妹でもあります。ゼウスやその息子アレスも名前が出てくるので、ギリシャ神話を多く取り入れていますね。

粘土で形を作り、ゼウスに懇願して命を与えてもらったダイアナは実質神みたいなもんです。腕輪は銃弾を跳ね返しますし、跳躍力が凄かったりします。

さらに腕を組むことで防御する事ができ、相手を吹っ飛ばせます。

初めてその力を知った時は驚いていましたし、周囲の仲間も困惑していました。そういった人間的な心の変化も描いています。

戦いの始まり

かつて神であるゼウスが世界を支配していた時代。ゼウスは神々に仕える存在として、姿かたちを自身に似せた【人間】を作りました。

善良な心を持っていた人間ですが、ゼウスの息子アレスが人間に嫉妬し、人間の心を嫉妬と疑念に染め堕落させようと試みます

悪の心に染まった人間は対立し、争いを始めます。そこで神たちはアマゾンを作り、人間の心を愛で包み平和をもたらしました。

しかしそれも束の間。アマゾンの戦士であるダイアナの母ヒッポリタが反乱を起こしました。ゼウスや神々がアマゾンを守る中、軍神アレスが現れ、次々と神を倒します。

やがてゼウスとアレスの一騎打ちに。渾身の力を振り絞ったゼウスが、何とかアレスを倒す事に成功します。

ゼウスはアレスがいずれ復讐しに来ることを見越し、神を倒す事が出来る武器ゴッドキラー、さらに外界から遮断されたセミッシラ島を作ります。

そのおかげで平和が続いていたアマゾンですがある日飛行機が不時着します。その飛行機に乗っていたのがスティーブです。

謎の敵が侵入しますが、アマゾン軍が撃退します。スティーブを捕らえて何があったかを聞き出そうとするアマゾンの戦士たち。

彼はアメリカのパイロットであり、イギリスの諜報部員で働いています。ドイツ軍にスパイとして潜入し、毒ガスを作っている博士の手帳を盗みだし逃げます

しかし逃げている途中に墜落し、そこでダイアナに助けられました。

外界で戦争が起きている事実を知ったダイアナは、見て見ぬふりは出来ない、そして軍神アレスが人々の心を操り、戦争を起こしていると思い、外に行こうとします。

母親もダイアナを止められないと分かっており最強の戦士アンティオペの形見を渡して、スティーブと共に外界に出発します。

いろんな事を知るダイアナ

今作の楽しみの一つとして、外の世界に行ったダイアナの世間を知らないやりとりが挙げられます。こういった映画ではお決まりのシーンですよね。

捕らえられたスティーブが、風呂に入っています。風呂から立ち上がって出ようとしてる時にダイアナがやってきてこう言います。

  • それは男として標準的?それは何?

スティーブは「標準以上だ」と。てっきり男のあれの話をしているかと思いましたが、慌てて横にあった腕時計の話に切り替えます。

まあこのエピソードはあると予想してました。しかし腕時計が物語の鍵を握るとは…

外界に行く途中船で睡眠を取ろうとする二人。スティーブは気を使ってダイアナから離れて寝ようとしますが、ダイアナはなぜ横に寝ないのか不思議がっています。

スティーブは「そういうのは結婚してから」と言いますが、結局隣に寝ます。小作りの話になるのですが、子供の作り方に関しては知っている様子。

それは肉体的快楽論を全12巻読んだからです

スティーブが「12巻も?」と言っているやりとりには笑いました。

イギリスに着いてからも、めちゃくちゃ試着したり、目立たない服装になった後も、剣と盾を持っていたりと…

面白いシーンが多く、ワンダーウーマンの違った一面が見れる貴重な映像です。

ワンダーウーマンの登場

上司に手帳を渡すスティーブでしたが、休戦協定を結ぶという話になり、取り次いでもらえません。仕方なく仲間を集めてダイアナを前線に送る事にしました

バーで誰かを騙していたサミーア、そして狙撃手のチャーリーと共に戦場に行くことになります。そこに政治家のモーガン卿がやってきて作戦に協力してもらえる事に。

戦地で物資の横流しをしている酋長も仲間入りし、五人で前線を目指します。途中で前線に取り残された人たちがいる事を知るダイアナ。

見て見ぬふりは出来ないと無謀を承知で一人敵陣にツッコみます。着ていたマントを脱ぎ戦場を突っ切ります。

ようやく来ましたね。コスチュームを身にまとったワンダーウーマンの登場です。ワンダーウーマンのテーマが流れ、気分は最高潮です

そこからのアクションは凄く、窓ガラスを割って建物に入り、敵を倒すシーンは好きなシーンの一つです。

無事に街を救い、束の間の休息を取るスティーブたち。ダイアナとスティーブがダンスをしている姿はなんだか微笑ましいですね

ルーデンドルフは実在した

ドイツ軍のパーティに潜入するスティーブとダイアナ。ダイアナは指示を無視し、勝手に入ってきました。

ダイアナはルーデンドルフ総督を殺そうとしますが、間一髪の所で止めるスティーブ。その後すぐに、先程いた街が毒ガスの被害に遭い、全員亡くなってしまいます

ルーデンドルフという人物は実在しており、第一次世界大戦では司令官として活躍しました。独裁的な部分は本物を再現しています。

あの時ルーデンドルフ総督を殺さなかったせいだとダイアナは怒り、一人で基地に乗り込みルーデンドルフ総督を殺します

ルーデンドルフをアレスだと思い込んでいるダイアナは、殺した後も戦意が無くならない事に戸惑います。

スティーブはダイアナの話に対して半信半疑なので、アレスの仕業ではなく人間の仕業だからルーデンドルフを殺しても戦争は止まらないとわかっています。

そのせいでダイアナと口論になります。爆撃機を止めに行くスティーブたち。そしてダイアナの前にもあの男がやってきます。

アレスの正体

軍神アレス。その正体はなんとパトリック卿。なんか怪しいとは思っていたんですよね。

彼の望みは父ゼウスの創造物である人間が、いかに邪魔かを示す事だと。そして神を倒す事が出来る武器ゴッドキラーはダイアナ自身だと言います。

現にゴッドキラーと思われていた剣はアレスに粉々にされたので、アレスを倒せるのはダイアナだけ。こうしてダイアナとアレスの戦いが始まりました。

やはり軍神だけあって強いアレス。苦戦を強いられるダイアナ。そんな時爆撃機を止めようとスティーブが飛行機に乗り込みます

吹っ飛ばされたダイアナに対してスティーブはこう言います。

  • 僕は今日を救う。君は世界を救え
  • 愛してる

最初のシーンでは耳が聞こえなくなったのか、ただスティーブの言ってるセリフを音無しにしたのかわかりませんが、口だけが動いている映像でした。

その後スティーブが一人で毒ガスを積んだ爆撃機を空高くまで持っていき爆発させることで、自らを犠牲にして戦争を止める事に成功

その後にスティーブが何を言ったかわかる映像が流れました。

スティーブに起こった出来事により、ダイアナは覚醒し暴れます。しかしアレスを倒す為に自分を取り戻し、雷の力を使い、見事アレスを倒します。

雷で倒すシーンはゼウスがアレスを倒すシーンと重なります。やっぱりダイアナは最強です。

投げ縄・剣・盾などを解説

神を倒す事の出来る武器ゴッドキラー。ダイアナは子供の頃から、その剣を握ることに憧れていました。他にも投げ縄やブレスレッドなど…

ダイアナが身に着けている武器について解説していきます。

真実の投げ縄

戦いの中でもよく使われていた武器。

無限の伸縮性を備えており黄金に光輝きます。ギリシャ神話の炎と鍛冶を司る神ヘーパイストスが女神であるアフロディーテのガードルから鋳造したものとされています。

またこの縄で捕らえたものは、真実を言ってしまうという効果もあり、あらゆる洗脳などにも対応する事ができるのです。

ワンダーウーマンの原作者であるウィリアム・モールトン・マーストンという人物。

実は彼【嘘発見器】の生みの親でもあります。この真実の投げ縄は嘘発見器をモチーフにしているのです。

剣(ゴッドキラー)

神を倒す事が出来る唯一の剣です。

しかし今作の途中でアレスに粉々にされてしまいます。じゃあバットマンvsスーパーマンでダイアナが持っている剣は何なのでしょうか。

剣が粉々になった事により、アテナの剣に持ち替えました。知恵と戦略を司る神アテナによって作られました。

原作では縄と同じく、炎と鍛冶を司る神ヘーパイストスが作った剣を所持しており、スーパーマンにも対抗できるとても凄い剣です。

この盾についてはどんな素材で出来ているものなのかなど、解明されていない部分が多いそうです。

ちなみに今作の盾とバットマンvsスーパーマンで持っていた盾のデザインが若干違うので、何らかの理由で持ち変えたのかもしれません。

ブレスレッド

このブレスレッドは、かつて奴隷として仕えていた神ヘラクレスに対する意思であり、女性の自由と、男性の支配に屈しないという決意の表れでもあります。

ゼウスの不滅の盾から作られたとされており、銃弾を弾きます。さらには衝撃波を放つこともできるブレスレッドになっています。

原作ではブレスレッドを打つことで、オリンポスの雷を呼び起こす能力もあるそう。

ティアラ

映画ではダイアナが外界に行く時に、母親がアンティオペの形見だと言って渡しています。

アマゾンの王女を表す役割だけではなく、ブーメランとしても使う事ができるらしいです。また銃弾から守ったり、テレパシーを防ぐことも可能。

ザック・スナイダーがカメオ出演?

今作にはバットマンvsスーパーマンやマン・オブ・スティールで監督を務めたザック・スナイダーがカメオ出演していることが判明。

街が破壊されている時にどこかで出演しているみたいですが、何回見てもどこにいるかさっぱりわかりません。

バットマンvsスーパーマンの時は手だけカメオ出演したらしいです。それをカメオ出演と言うのか疑問に思う所ですが…

他の作品との繋がり

物語は現代から始まります。ダイアナの元にブルース・ウェインから何かが届きます。

それはダイアナが映っている写真の原本

バットマンvsスーパーマンでは、ブルースがその写真を見つけ、ダイアナに「何者なんだ?」とメールしている場面があります。

作中では街を救った後に記念として写真を撮っているシーンがあります。ブルースが持っていた写真です。

その写真を見ながら今作の舞台である100年前に遷り変わる【回想スタイル】で映画は進んでいきます。タイタニックと同じですね。

そして物語は進みラストにまた現代に戻ってきます。スティーブの持っていた腕時計を大事に見つめるシーンも印象的に描かれています。

その後ブルースに「また彼に会えた」と言うメールを送ります。

しかし今作の続編である『ワンダーウーマン1984』の時代設定は1984年です。つまりそこで一度スティーブに出会っているのです。

その時腕時計を返さなかったのか?もしくはまた死んでしまったのか?続編を予想してなかったのか?いろいろな憶測はありますが一つ言えることは…

ダイアナは死なないという事です。現代にいるという事は1984年では死なない事になります。まあおそらくですが。

いずれにせよ2020年公開の『ワンダーウーマン1984』で何かしらがわかると思うので、楽しみにしましょう。

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