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社会人として働きながら趣味の映画の感想や考察などを書いています。洋画や邦画など様々なジャンルの映画を見ます。

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『君の膵臓をたべたい』感想・評価【ネタバレ解説】ラストからのエンドロールは最高

君の膵臓をたべたい 公式Twitter

2017年7月28日公開の映画『君の膵臓をたべたい

住野よる先生の原作の実写化作品で、多くのドラマや映画で活躍する浜辺美波北村匠海が共演。一体どんな作品なのか?劇中に出てくる本「星の王子さま」についても解説していきたいと思います。

映画に対する評価、感想を交えたネタバレ解説気になったポイントを書いています。

Contents

評価

4.2

評価基準について

切ないストーリー。感動するシーンの連続。タイトルの意味。どれをとっても素晴らしいとしか言いようがありません。これは絶対見るべき映画だと思います。

あらすじやキャストはこちら

感想・解説

良かった点・気になった点

僕はこの作品を最初に見た時に、正直号泣しました

劇場では見ていないのですが、家で見ていて思わず涙が。そのくらい感動がこみ上げてくるような、切ない内容になっていると思います。

しかし単純に切ないだけではなく、浜辺美波演じる桜良のキャラクターが非常に明るく癒されるので、見ていてほっこりするような優しい気持ちにもなります。

今作は無邪気で屈託のない笑顔の桜良が、クラスの地味な仲良し君(北村匠海)を振り回しながら、互いに本当の気持ちに気づいていく…

一見普通の恋愛ストーリーに思えますが、そうではありません。

普通から少しひねったような、王道ではない展開。というか恋愛映画と言っていいかわからない…簡単には括ることができないような感じ。

もちろん原作ありきなので、ここをこうしたらいいとかは若干違うかもしれませんが、特に文句のつけようのないストーリー構成だったと思います。

浜辺美波のキャラ

今作が大ヒットした要因の一つに、浜辺美波の演技が良かったという点が挙げられると思います。

もちろん北村匠海の演技も良かったですが、彼女のとにかく明るい笑顔や無邪気な行動、すべてがこの映画のキャラに合っていて、まさに適任だったのではないでしょうか。

明るい性格の桜良物静かな性格の仲良し君だからこそ、お互いが持っていない部分に惹かれていったのだと思います。そういう意味では北村匠海の演技も最高でした。

二人がカップルのデートのように話をしている姿は、本物のカップルのようでしたし、あんなデートに憧れる人も多いと思います。自分もあんなデートしてみたい…

例えばいきなりお泊り旅行に行くことを電車の中で告げるとか、特に博多のシーンでは、おみくじで勝負するとか…なにげない日常の中に驚きや楽しさがあって、絶対わくわくしますよね。

表情豊かな彼女に注目してもらいたいです。

それにしても二人は共演する事が多いですね。2020年公開の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』や、2019年公開の映画『ハロー・ワールド』(声の出演)など。

なかなかくっつかないので、そろそろカップル役をお願いします。

大人の役者と似てる?

今作は回想スタイルで物語が始まります。現代のシーンは桜良と仲良し君が出会ってから12年後。みんなすっかり大人になってます。

12年後の仲良し君(本名は志賀春樹)が図書室にいる生徒と会話をしながら過去の話をしていくというストーリー。大人の志賀を演じているのは小栗旬です。

12年経っただけで北村匠海から小栗旬のような顔になるか?と思いましたが、映画なので許してあげてください。小栗旬も大人しい柔らかな表情の演技をしていたので…

なるべく北村匠海が演じた志賀に近づけようとしていたと思います。その感じは凄く伝わってきました。

他にも学生時代の恭子は大友加恋。大人の恭子は北川景子。二人は良く見ると細い感じの目つきが似てるかな?と思った自分がいますが、どうでしょうか…

そして恭子の結婚相手である宮田一晴(ガム君)の学生時代は矢本悠馬。大人のガム君は上地雄輔。まあなんとなく笑った時の感じが似ていると思います。

比較的キャスティングに関しても、それぞれの特徴が似ていて良かったと感じました。

物語に関しては、現代と過去の話が割とリンクします。同じシーンで大人の志賀と学生時代の志賀が入れ替わるような演出方法の部分があるので、面白いやり方だなと思います。

原作では現代…つまり大人の志賀や恭子の話はないので、映画を製作するにあたって付け加えたオリジナルの部分でもあります。

そう考えると大人になった志賀が恭子に手紙を渡しに行くシーンはオリジナルなのか?ラストシーンの桜良が志賀に書いた手紙の内容は原作にはあったのか?

いろいろと疑問が浮かんできますが、その辺は少しアレンジしているのかもしれません。原作ももし読めたら読んでみようと思います。

死ぬまでにやりたい事リスト

ある日病院のロビーにいた志賀は誰かが落とした本を拾います。中を確認するとそこには【共病文庫】という文字が。そこに桜良が現れます。桜良は膵臓の病気で余命数年と言われていました。

そこから二人の物語は始まります。なぜかその日以降何かと志賀に話かけてくる桜良。ついに図書委員になった桜良は【死ぬまでにやりたいことを手伝う】ことに。

半ば強引に約束を取り付け、スイパラに行くことに。てかめちゃくちゃ女性しかいません。たぶん男は志賀だけ。二人はいろんな話で盛り上がり、仲良くなるきっかけに。

そんな二人が次に向かったのはなんと博多。お泊り旅行です。先程も少し書きましたが、まりにも突飛な行動に戸惑う志賀。そういう展開も良いですよね。

着替えを持っていたかは定かではないですが

桜良は死ぬまでにやりたいことリストを考えており、それを実行する為に旅行に誘いました。

死ぬまでにやりたいことリスト
  • 男の子とお泊り旅行したい
  • 美味しいラーメンを食べたい
  • 美味しいホルモンを食べたい
  • お酒を飲みたい
  • 貯金を使い切りたい

本当はもう一つあるのですが、これは後々わかる事になります。いかにも学生っぽい感じでいいですよね。

真実と挑戦

博多のホテルに泊まる二人。ホテル側の手違いで部屋が一緒になってしまいます。てか今思えばこれも桜良の策略だったのでは?と勘ぐる僕。まあどっちでもいいか。

ここで桜良はやりたい事リストの一つ【お酒を飲みたい】を実行。完全に犯罪です。未成年者飲酒禁止法という犯罪。まあ映画なので多めに見てください。

ちなみに犯罪なので補導されたりしますが、処罰に関しては規定がないそうです。だからといって未成年の飲酒は犯罪ですのでお気をつけて。

話がそれましたが、飲酒をして酔っぱらっている時に桜良が【真実と挑戦】というゲームをやろうと提案。

ルール
  1. トランプを用意します
  2. それぞれがカードを一枚引く
  3. 数字が大きい方が聞く権利を得る
  4. 真実→質問に答える
  5. 挑戦→言われたことを実行する

つまり数字の大きかった方が相手に「真実か挑戦か?」と聞き、聞かれた方はどちらかを選択。選択した方を実行するという内容。

最初は桜良の勝ち。志賀は真実を選びます。桜良は「クラスで一番かわいい女子は?」と聞き、志賀は「数学が得意な子」と回答。いろいろと突っ込まれます。

他にも桜良が「私はクラスで何番目に好き?」と聞き、志賀は「三番目」と答えます。恥ずかしがってる浜辺美波がとても可愛く、みんな同じことを思ったのではないでしょうか。

逆に志賀は面接のような質問をしており、桜良が「スリーサイズくらいなら答えるよ」と発言。頑張れ志賀!

最後には桜良が「本当は死ぬのがめちゃくちゃ恐いって言ったらどうする」と質問。いつも笑顔の桜良の本心が垣間見える貴重な瞬間でもあります。

もう一つのやりたい事

桜良が休んでいる日に志賀を家に誘います。家に向かう志賀でしたが、桜良から借りた「星の王子さま」を紛失した事に気づきます。

どうしようか考えたまま家に行くのですが、彼女から「今日は両親がいない」と言われます。一体どういう事だ?と疑問に思う志賀でしたが…桜良が

私と付き合う気はないよね?」と確認。志賀は「当たり前だ」と。桜良は「合格!」と言いながら、志賀の体に手を回します。

先程言った死ぬまでにやりたい事リストの最後は【恋人じゃない男子とイケない事をする】でした。

良い感じに見つめ合う二人ですが…桜良は冗談だよ~と無かったように振舞います。それに対して桜良の手を強引に掴んで押し倒す志賀。

浜辺美波のなんとも言えないような悲しげな表情が印象的なシーン。結局我に返った志賀がそのまま家を飛び出します。

聞きたい事

桜良が検査入院してると聞きお見舞いにやってくる志賀。まさか来ると思ってなかった桜良は、びっくりして布団に隠れます。なんだか素の彼女が見れて好きなシーンの一つです。

その時桜良は「私は君をどう思ってると思う?」と発言。聞き返す志賀でしたが彼女は「教えない」と。そしてそれは共病文庫に書くから、死んだら読んでいいよと言います。

後にそれは明らかになるのですが…

その後桜良から連絡を貰う志賀。何やら様子がおかしいと思った彼は、夜に病院に忍び込んで、桜良に会いに行きます。病院に忍び込んで会いに行く。いいですよね~青春て感じ。

そこで二人は一回勝負の真実と挑戦を。志賀が「聞きたいことがあるなら聞けばいいじゃん」と。それに対し桜良は…

ストレートに聞くって、とても勇気がいる事だよ

確かに。このセリフは結構印象に残るフレーズだと思います。

真実と挑戦。大きい数字を出したのは志賀でした。こういう時に神様は病人の味方してくれないと文句をいっていましたが、現実はそう甘くありません。

結局一回勝負だったので、その時桜良が何を聞きたかったのかは分からずじまいです。後の分かりますが…

桜良が…

ついに桜良が一時退院できると聞き喜ぶ志賀。桜良が行きたがってた【満開の桜を見たい】という願いをかなえる為、北海道に旅行する計画を立てていました。

スイパラで待つ志賀。しかしいくら待っても一向に来ない桜良。志賀はメールで桜良のいい所をたくさん書きますが…入力した文字をすべて消して一言。

君の膵臓をたべたい

このセリフは結局桜良には届かず。

膵臓を食べる事でその人の魂が宿る、その人の中で一生生き続けるという話を以前していたので、それを思い出して書いたのだと考察。最上級の誉め言葉だと僕は思います。

その後桜良が通り魔事件に巻き込まれ、亡くなった事を知ります。まさかの展開。びっくりです。

ショックを受けた志賀は一ヶ月も学校を休み、桜良の葬式にも出席しませんでした。ようやく立ち直った志賀は、桜良の家を訪れるのです。

共病文庫

桜良の家を訪れた志賀は桜良の遺影に焼香をし、母親と会話をします。

志賀は「自分は桜良の病気を知っていました。共病文庫を見せてほしい」と。母親も桜良から聞いてたので、志賀に共病文庫を渡します。

そこには志賀と出会ってからの事も書かれており、桜良は志賀の事が気になってた様子

分類表も気を引く為にわざと間違えたり、検査入院で志賀が来た時に彼の顔を見てホッとし、涙が出たのでそれをごまかす為に布団に隠れたとか…

夜の病院で志賀と話をした後、一人で泣いたとか…一時退院で外出するまでの事が書かれていました。

めちゃくちゃ感動しました。泣きました。これは泣くよ。北村匠海も号泣するわけですよ。

明るく活発の姿の裏には、病気と闘いながら、怖がったり泣いたりする彼女の姿がありました。現実は残酷ですよね。彼女が一番つらかったのだと思います。

恭子への手紙

話は現代に戻り、図書委員の生徒と話をする中で、貸出しカードに落書きがしてある事に気づきます。その落書きは桜良が貸してくれた絵本「星の王子さま」にも書いてあったにっこりマーク。

分類番号が書いてあることに気づいた志賀はその場所を確認。そこには「星の王子さま」の本家である英語版の絵本が。その中に桜良からの手紙が入っていました。

志賀宛のとは別に恭子宛の手紙も入っており、慌てて恭子の結婚式の感情まで走ります。

会場に着いた志賀はロビーで大人になったガム君と出会い、恭子の元まで案内されます。手紙を渡す志賀。そこには恭子への想いが書かれていたのとは別に…

仲良し君(志賀)と仲良くしてあげてと書かれていました。そして志賀が一言。

僕と友達になってくれませんか?

ようやく言えましたね。泣きじゃくる恭子。12年越しにやっと桜良からのメッセージを恭子に伝える事が出来ました

そして志賀宛の手紙に書かれていたのは、夜の病院の真実と挑戦で聞きたかったことは【どうして私の名前を呼んでくれないの?】という事。さらには…

志賀に憧れてる。私の分まで生きて。春樹になりたい(志賀の下の名前)。ありふれた言葉じゃ駄目。春樹は嫌がるかもしれない。でもやっぱり…

君の膵臓をたべたい

そしてエンドロール!Mr.Childrenの「himawari」が流れます。神かよ。この一連の流れ。そして先程志賀も同じことを桜良にメッセージで伝えました。

まさに素晴らしい終わり方だったのではないでしょうか。

星の王子さま

今作で重要な役目を果たす本「星の王子さま

主人公の桜良が持っており、志賀に貸し付けていました。さらに途中では桜良の元カレに盗まれ雨の中でびしょ濡れに。桜良の家には英語版の本が置いてありました。

一体どんな内容なのか?簡単なあらすじは…

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。

新潮社 公式サイト

作中ではキツネやゾウなどが出てきます。キツネは王子に友情などを教え、さらに後半では…

・いちばん大切なものは目には見えない
・仲良くなったら互いに必要になる

仲良くなったら互いに必要→仲良くならなければいいという意味にも解釈できます。劇中でも主人公の志賀は最初はそんな感じのキャラ。

さらに「星の王子さま」では、主人公の操縦士が【僕】という名前で呼ばれており、君の膵臓をたべたいの原作でも、主人公の志賀は【僕】と呼ばれています。

映画ではさすがに名前がないのはおかしいので、冒頭からしっかりと名前があります。

ちなみに原作の【僕】は、この「星の王子さま」から引用したものらしいです。

本を読んでみると、映画もまた違った見方ができるかもしれません。

ロケ地について

今作は主に滋賀県や京都府、福岡などでロケが行われたそうです。特に印象に残っている桜が満開の橋。映画のポスターにもなっているこの橋は、京都にある【伏見であい橋】です。

桜の時期に訪れれば満開の桜を見る事ができるそう。他にも様々な場所でロケが行われており、また別の記事に書いていこうと思います。

主題歌について

今作の主題歌はMr.Childrenの【himawari】。MVも映画同様悲しい内容になっていますね。

映画の主人公は桜良。つまり春の花。対してこの曲のタイトルはhimawari(向日葵)です。向日葵の花言葉は…

あなただけを見つめる
あこがれ

これは映画の内容にもリンクしてくるのではないでしょうか。最後の手紙を読むシーンで「あなたに憧れてた」と書かれており、桜良が亡くなった時期も夏。

向日葵の花言葉にはギリシャ神話が関係しており、悲しい恋の話もあります。この歌詞の中にも…

想い出の角砂糖を 涙が溶かしちゃわぬように 僕の命と共に尽きるように ちょっとずつ舐めて生きるから

Mr.Children「himawari」

思い出とは桜良と志賀の事を暗示しているという捉え方もできます。あくまで憶測ですが、一つ言える事はこの曲は最高という事です。

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