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社会人として働きながら趣味の映画の感想や考察などを書いています。洋画や邦画など様々なジャンルの映画を見ます。

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『ジョーカー』考察【ネタバレ解説】アーサーの妄想?11時11分やジョーカー階段

ジョーカー 公式Facebook

2019年10月4日公開の映画『ジョーカー

2019年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。今作はDC映画のクロスオーバー作品DCEUには含まれないとのことです。

これまでダークナイトスーサイド・スクワッドに出演し、個性豊かなキャラで注目を集めていたジョーカー。今回はそのジョーカー誕生秘話について解説していこうと思います。

本記事は映画に対する評価、感想を交えたネタバレ解説気になったポイントを書いています。

Contents

評価

4.2

ジョーカーの誕生までを丁寧に描いており、引き込まれるような感覚で見入ってしまいます。アーサーがジョーカーになる過程が恐ろしく、細かな伏線もこだわりが感じられます。

あらすじ・キャストの記事はこちら

感想・解説

良かった点・気になった点

今までのジョーカーとはまた違う、素晴らしい作品でした。

どうしてジョーカーになったのか、アーサーの身に起こる数々の苦難を考えれば、しょうがないのかなと思う部分もあります。

映画全体の雰囲気も、最初から最後まで何が起こるか解らないような緊張した空気感、重苦しい感じががたまらなく良かったです。

アーサーの人生の自体が悲しすぎて子供に悪影響を与えるかもしれません。それくらい影響力が出そうな作品になっています。人間の本質を問う作品です。

様々な伏線など細かな部分もしっかり描かれており、いろいろと考えさせられる映画だと思います。

それにしてもアーサーはタバコ吸いすぎです。ほとんどの時間タバコを吸っており、しかもすぐ投げ捨てます。カウンセリングを受けている時も吸っています。

マナーの欠片もないですが、1980年という時代設定なのでしょうがないかもしれません。そして映画の中で流れる《音楽》は、とても重要な働きをしていたと思います。

不気味な雰囲気を演出するような音楽が、ジョーカーの世界観に引きずり込まれるような感覚に陥ります。

笑いのセンスもないみたいで、みんなが笑っている時には笑わず、誰も笑ってない時に一人だけ笑います。コメディアンとして生きていくには難しそうです。

ジョーカーの笑顔も狂気的で、笑っているか泣いているかわからないシーンが多々あります。

突然笑いだす病気でカードを持っているので、発作が起きた時は迷惑をかけないように、そのカードを見せたりします。まあ見せたところで迷惑には変わりませんが。

結局のところ、私たちがジョーカーに共感する部分があるかと言われたら、そうではないかもしれませんが、少なくとも人生何が起こるかわからないです。

こんだけ辛いことがあったら人間おかしくなる可能性はあります。

以前アメリカで『ダークナイト』が上映した際に銃乱射事件がありました。

その影響もあってか『ジョーカー』が公開したアメリカの映画館では手荷物検査があったり、警察が出動したりもしたそうです。

今作はそうならない為の教訓かもしれません。

ジョーカーになるまで

母親と二人でアパートに暮らしている主人公のアーサー。彼には夢があり、それは《コメディアン》になることです。

人を笑わせるのが好きで、バスの中で子供を笑わせるシーンもあります。とても心優しい人間で、ジョーカーとは正反対の人柄です。

普段の楽しみと言えば、人気番組《マレー・フランクリン・ショー》を見る事です。人気司会者のマレー(ロバート・デニーロ)の軽快なトークが好きで、欠かさず観ています。

そんなある日、同僚のランドルから銃を受け取ります。そいつは嫌な感じのやつです。

その後、ボスから呼び出され「仕事で使った看板を返せと言われている」と、苦情がある事を伝えます。

映画の冒頭シーン。ガキどもに看板を盗まれ壊されてしまった時の話です。アーサーは感情を抑えられず、路地裏でゴミを蹴ったりします。

かわいそうなシーンですが、こんなの序の口に過ぎません。

アーサーが仕事で、ピエロの格好で病院で子供たちに歌を歌います。

その時にズボンに入れていた銃が滑り落ち、子供たちの前で露わになります。当然苦情がありアーサーは仕事を解雇されることに。

落ち込むアーサーは一人で地下鉄に乗り、そこにウェイン産業の若者三人が絡んできます。突然笑いだすアーサーをボコボコにするのですがアーサーが反撃に出ます。

同僚のランドルから貰った銃を使い三人を射殺します

その後トイレでのダンスをするシーンは非常に印象的で、そこからジョーカーとしての人生が始まった気がします。

街中でその報道がされ、世間が自分に興味を持ってくれていると嬉しそうなアーサー。しかしカウンセリングは閉鎖。母親は倒れ病院に運ばれる始末。

さらには母親は《妄想性精神病》であること、自分が養子であること、アパートの住人で、アーサーとデートをしていたソフィとの出来事はすべて妄想であったことなど…

様々な悲劇が一気に襲ってきます。そして自分を裏切っていた母親を、自らの手で殺します。もうめちゃくちゃですよね。

しかし良いこともあります。それは人気番組の《マレー・フランクリン・ショー》にゲストとして呼ばれる事が決まりました。アーサーは大喜びです。

マレーとの会話を練習したり意気揚々のアーサーですが、司会のマレーは面白くなると思って言っているのですが、アーサーは馬鹿にされていると思っています。

放送ではアーサーが自分は殺人犯だと告白し、マレーと言い争いになり、最後にはマレーを射殺します。

初めて見た時は衝撃でした。それくらいインパクトのあるシーンです。

アーサーは逮捕されますが、護送中にトラックにぶつけられ、怪我をするアーサー。

しかしパトカーの上で意識を取り戻し、周りにいたピエロのお面をかぶった奴らから、ヒーローとして祭り上げられます。

顔についていた血を唇の外に塗り、あの笑っているような顔のペイントが出来上がりました。そこで初めてアーサーは真の《ジョーカー》になったのです。

グロいシーンも

今作はR-15指定になっていますが、思ったより残虐なシーンは少なかったような気がします。

逆にそういったシーンでは、しっかりとリアルに描写があるので、目をつぶりたくなります。

特にアーサーの同僚ランドルが、アーサーにめった刺しにされるシーンは、結構やばいです。

何度も何度も刺すので、狂気的で残酷です。しかしもう一人の同僚のゲイリーは殺さないとうい優しさを見せる場面もあり、そこがまた違う意味で恐ろしいです。

子供にはあまり見せないことをお勧めします。まあR-15だから見てはいけないですが。

11時11分の謎

この映画の一番の謎、それは《劇中で映る時計はすべて11時11分》ということです。

どのシーンで映っていたかと言うと…

・カウンセリングを受けているシーン
・監禁され頭を打ち付けているシーン
・解雇されタイムカードを壊すシーン

確認できたのは三ケ所です。この11時11分には何か意味があるのでしょうか?

おそらくですが旧聖約書で三大預言書の一つ《エレミヤ書》の11章11節の言葉から引用した言葉に関係するかもしれません。

その文章は「それゆえ主はこう言われる、見よ、わたしは災を彼らの上に下す。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない」です。

今作で言うと《》は富裕層彼ら》は市民を意味しているのではないかと思います。

市民の不満が高まり、デモや暴動が起きています。ウェインを殺せなどの看板を持っている人が多くいました。

そういった市民の行き場のない感情がジョーカーという象徴を作り上げたのだと思います。

そしてそれを暗示するために、11時11分というメッセージを作品の中に取り入れたのだと考えます。

すべて妄想?

今作では現実と妄想が入り乱れているので、はっきりとここが妄想で、ここが現実というような区切りがどこかわかりません。

そういった考察を楽しむのも映画の醍醐味だと思いますが、自分なりの考えを発表していきたいと思います。

作中ではアーサーと同じアパートに住むソフィがエレベーターで出会い、その後アーサーがソフィを尾行。アーサーの部屋の前で会話をして問い詰められるも仲良くなり…

デートに行ったり、アーサーの母親が倒れた時は一緒に看病したりしています。

後にこれはすべて妄想であることがわかりましたが、実は最初のカウンセリングシーンから妄想だったのではないかと言われています。

それは最後のシーン。アーサーが逮捕され、精神病院らしき所で、あのカウンセラーと会話をしています。

そのカウンセラーは最初にアーサーをカウンセリングしている人物と同じ女性です。

途中で福祉施設が閉鎖になり、就職先がこの病院になったのかもしれません。

話は戻り、捕まったアーサーは不敵な笑みを浮かべています。カウンセラーは「何がおかしいの?」と言います。アーサーは「ジョークを思いついて…」と一言。

その後「聞かせて」というもアーサーは「理解できないさ」と言います。

その後足の裏に血を付けながら逃亡します。おそらくカウンセラーを殺したのだと思います。

アーサーの言った「ジョークを思いついて」つまり今までの出来事はすべてアーサーの妄想で、ジョークだったのです。

映画の序盤でも同じような施設でアーサーが監禁されており、その時に映った時計は《11時11分》でした。

先程も言いましたが時計がすべて同じ時間。つまり進んでいない=現実ではないという事になります。

もしかしたら最後のシーンは、最初の監禁されている時の出来事であり、他の出来事はすべて妄想だったのではないかという事です。

まあいろんな考え方があるし、普通にソフィとのシーンだけ妄想だったという事も十分に考えられるので、一概には言えないです。

あくまでも考察なので、他にもいろんな説があるかもしれません。

アーサーの年が離れてる?

大人のアーサーと子供のブルースが出てきて、屋敷の前で会話をするシーンがあります。

あの子供はトーマス・ウェインの息子:ブルース・ウェイン=バットマンなのです。

今までのジョーカーが出演する作品では、幾度となくバットマンとジョーカーが争いを繰り広げており、宿敵と言ってもいいくらい二人は欠かせない存在です。

しかし年齢が離れすぎているので、ファンからはどういう事なの?と疑問の声も多く上がっています。

僕が思うには《アーサーはバットマンと戦うジョーカーではない》と考えます。

ウェイン夫妻が殺されるシーンは今まで何度もやっており、あまりにも有名なシーンです。

映画『バットマン ビギンズ』でもそのシーンがあり、その時のブルースは8歳。そこから大学生となり『ダークナイト』での年齢はそこから8年後の30歳前後です。

そうするとアーサーは60歳を超えている可能性が高いのです。

他の作品と切り離された、独立した設定であれば、こんな話は関係ないかもしれません。

もしかしたらジョーカーの意思を引き継いだ何者かが、時を経てジョーカーになったのではと推測します。

カリスマ性をそなえたジョーカーなら、ありえない話ではないかもしれません。

R指定の世界歴代興行収入No.1

R指定映画では、初の快挙となる世界興行収入が10億ドル(1088億円)を突破し、R指定映画での世界興行収入歴代1位を獲得しました。

まずは、R指定映画の世界歴代興行収入を見ていきたいと思います。

映画興行収入
1.JOKER1175
2.マトリックス リローデッド 903億
3.デッドプール2856億
4.デッドプール853億
5.IT/イット“それ”が見えたら終わり763億
6.ローガン675億
7.パッション665億
8.ハングオーバー!!640億
9.フィフティ シェイズ オブ グレイ 621億
10.人魚姫604億

圧倒的な記録ですね。マトリックスやデッドプールシリーズもかなり大ヒットしましたが、それでもなおジョーカーには届かないです。

中国での上映はなし

今回特筆すべき点は、何と言っても、中国での上映がないということです。

今や映画の巨大市場である中国での上映がないのにも関わらず、この記録を打ち立てたことは大変素晴らしいことです。

中国で上映していなくて10億ドルを突破したのは『ジョーカー』『ダークナイト』『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』の3作だけです。

ジョーカー階段

劇中で主人公のアーサーがダンスをしながら階段を下るシーンが人気となり、ロケ地に訪れる人が続出しているそうです。

どん底に突き落とされたアーサーが悪のカリスマ《ジョーカー》になる時に使われた、印象深いシーンです。

ロケ地はアメリカのニューヨークにあるブロンクス。今作で有名になったことで観光客が押し寄せ、地元住民は少し困惑しているようです。

ジョーカー階段と呼ばれているそうで「お願いだから来ないでほしい」と言っている住民も。

階段でダンスをするのを真似して写真や動画を撮ったりする人が多いようです。このシーンでは、主人公アーサーの心の様相、移ろいをうまく映像で表現していると思います。

ブロンクスはニューヨークの最北端に位置し、ニューヨークヤンキースのホームスタジアムであるヤンキースタジアムや、ブロンクス動物園などがあります。

『ジョーカー』が大ヒットしたことによって、また新たな観光地として、しばらく有名になるかもしれません。

あらすじ・キャストの記事はこちら

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