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『グリーンブック』感想・評価【後半ネタバレ解説】手紙の内容を考える二人が微笑ましい

2020 7/09

グリーン・ブック 公式Facebook

2019年3月1日公開の映画『グリーンブック

第71回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞・脚本賞の3部門を受賞しました。

実話をもとにした今作。内容やキャストなど、解説していきたいと思います。

Contents

評価

4.1

評価基準について

純粋に感動する心温まる作品です。差別問題などいろいろと考えさせられる映画ですが、見やすいように工夫されています。気軽に見ていただきたいです。

あらすじ

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。

ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。

彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。

二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

グリーンブック 公式サイト

スタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督:ピーター・ファレリー
  • 製作・共同脚本:ニック・バレロンガ

製作・共同脚本をつとめたニック・バレロンガは、作中のトニー・リップの実の息子です。

キャスト

トニー・”リップ”・バレロンガ
ヴィゴ・モーテンセン
ドンの運転手
用心棒
ドクター・ドナルド・シャーリー
マハーシャラ・アリ
ピアニスト
ツアーで南部を回る
ドロレス・バレロンガ
リンダ・カーデリーニ
トニーの妻
オレグ
ディメター・マリノフ
トリオの一人
トニーと対立する
ジョージ
マイク・ハットン
トリオの一人
ロスクード
ジョー・コーテス
地元のギャング
帽子を無くして騒いだ

映画を観るなら…

映画『グリーンブック』は以下の動画配信サービスで配信されています。

感想

良かった点・気になった点

シンプルに感動しました。

去年アカデミー賞で作品賞に選ばれた時は、意外という声があったのですが実際に観てみると

ストーリーの良さ】【主人公2人の絆を深める過程】【黒人への風当たり

がリアルに描かれていてとても良かったです。

映画のポスターを見て思ったのは、後部座席に乗っている黒人のドン・シャーリーが怖そうなキャラなのかな~と思っていました。

いざ映画を鑑賞すると、こんなキャラだったのかとイメージが180度変わりました。

僕が勝手に思ってただけですが、すごく優しく勇気と忍耐力を持っている素晴らしい人です。

実話をもとにしているので、実際のドン・シャーリーも心優しい人だと思います。

運転手のトニー・リップは凄くいいやつです。ですが黒人に対して差別的な態度でした。

家に来た黒人の2人組の修理業者が飲んだコップをゴミ箱に捨てていたり…根が悪いわけではなく、少し行き過ぎた行動をとってしまいがちなトニー。

しかし黒人のドン・シャーリーと触れ合っていく事で、友情が芽生え、それによって人生の価値観が変わっていきます。

昔からある差別的な風習など、しょうがない部分もあると思いますが、こんなにも心温まるストーリーがあるのかと感動しました。

ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしているトニーでしたが、改装工事の為一時的に職を失います。

ホットドッグの早食いやなどで小銭稼ぎをするトニーでしたが、ある日ドクターの運転手の仕事があると言われ面接に行きます。

それこそがドン・シャーリーだったのです。

ドン・シャーリーは、ホワイトハウスで演奏するくらい素晴らしいピアニストで、カーネギーホールの上に住んでいます。

最初は黒人の身の回りの世話をしなければいけないという条件に対して、難色を示すトニーでしたが、どうしても雇いたいという事で採用されます。

理由は、どこのレコード会社に聞いてもトニーの名前が挙がるからです。

トラブルの解決に長けたトニーを雇う事で、安全に南部を周ることができると考えました。

こうして2人の約2ヶ月に及ぶアメリカ南部のコンサートツアーが始まったのです。

さっそく運転手として仕事をするトニーでしたが、出発する時に車に荷物をなかなか積もうとしません。

彼は運転手兼ボディーガードとして雇われたので、身の回りの世話をしないつもりなのです。

ドン・シャーリーの執事のおじさんと睨み合いをするシーンは好きなシーンの一つです。

結局おじさんが車に運び入れ、トニーは満足げな表情でした。

ドン・シャーリーはピアニストですがトリオなので、他のメンバーの2人と一緒に周りますが車は別々です。

なのでツアーの移動中は、トニーとドン・シャーリーの2人きりです。

最初は仲が悪く、ちょっとした事で文句を言っている2人。

ドン・シャーリーからは「ハンドルの持ち方を10時と2時の方向で持て。よそ見するな」と言われます。

トニーはまだ黒人に対して好意的ではないので、いらだちを見せます。

しかしトニーがドン・シャーリーのピアノの演奏を見て感動し、それがきっかけで次第に心を開いていきます。

トニーが石を盗んでドンと言い合うシーンなどぶつかる事もありますが、だんだんと仲良くなり面白いやりとりなどが増えていきます。

フライドチキン…

旅の途中でケンタッキー州に立ち寄ります。ケンタッキーといえばフライドチキン

トニーは運転中にフライドチキンを食べます。

ドンにも食べるように勧めるのですが、手が汚くなると言い断ります。

強く勧められたドンは断れず一口食べます。そこからハマったのかたくさん食べ始めるドン。

トニーが食べ終わったチキンの骨を捨てて、それを真似するドン…

その勢いでトニーが飲み物を外に投げ捨てるのですが、それはダメだと拾いに戻ります。

一連のやりとりが面白くいいシーンです。

そんなドン・シャーリーですが、ホテルではトリオの輪に入ろうとせず、一人で寂しそうにウイスキーを飲んでいます。

他のメンバーが女子たちと楽しそうに飲んでる姿とドンが一人でベランダで飲んでいる姿を両方見ていたトニーは、感慨深い表情をします。

ドンの様子を見ていろいろと考える所があったのだと感じました。

手紙がいい…

途中トニーが奥さんに手紙を書くのですが、どう書くか悩んでいます。

2人が一緒になって手紙の内容を考えている時は、微笑ましくお互い自然な感じで接していたので、無意識に仲が深まったのだと思います。

トニーの手紙をドンが見た時に「切り貼りの脅迫状かと思った」と小バカにします。

手紙の最初《Dear》も間違えて《Deer》になっていたので、それは《鹿》という意味だとダメだしされます。

《平原》という意味の《plain》を《飛行機》の《plane》と聞き間違えたりなど…

やり取りが面白くてずっと見てられます。

その後自分の力で書けると言って書くのですが、これが凄くいい内容です。

君は家に似ている。明かりが灯っていて幸せな家族が暮らしてる

感動しました。トニーらしいストレートな温かい内容ですね。

差別がひどい

旅の途中でいろいろと黒人に対する差別を目の当たりにするトニーとドン・シャーリー。

上流階級のパーティーに呼ばれた時は、トイレを貸してもらえなかったり、スーツ屋では試着をさせてもらえなかったり…

いろいろ重なってドンが自分の気持ちをさらけ出すシーンもあります。

ツアー会場のレストランでは黒人は入れなかったりと、いろんな差別が根付いています。そのせいでコンサートをボイコットします。

入れるお店が近くにあるので、そっちに行ったのですが、そこにピアノがあり、店員から弾いてほしいと言われます。

しぶしぶ弾くのですが、知らない人も演奏に加わり盛り上がります。

その時のドンはとても楽しそうで、今まで見たことないような表情を見せます。

その後車に向かうのですが車上荒らしがいたので威嚇しようとトニーが銃で空砲を撃ちます。

結局銃持ってたんかい】と思いましたが、これは予想できた展開ですね。

全てのツアーが終り、クリスマスイブまでに帰ろうとする2人でしたが、トラブルに巻き込まれ、長時間の運転で疲れたトニーが休憩しようとします。

しかし休憩していたら間に合わないので、どうしたかというと…

ドンが運転して家まで帰りました

普通だったらそんなことはありえませんが、ドンのトニーを想う気持ちが伝わってきます。

さっきの銃の件といい、運転を交代する件といい…簡単に予想がつきそうですが、別にそんなこと関係なくいいシーンなので映画として成立するのだと思います。

最終的に間に合ったトニー。家族でクリスマスパーティーをしていると、そこにドンがやってきます。

トニーが黒人のドンを招待したことに、親戚一同驚きますがすぐに歓迎します。

トニーの奥さん・ドロレスとドンがハグをするのですが、トニーが書いた手紙はドンが考えたものだとバレていました。

まあ急にロマンチックな内容の手紙になったから、そりゃそうだよね。

グリーンブックとは?

映画のタイトルになっているグリーンブック。

アメリカの人種隔離政策時代:1930年代~1960年代に、自動車で旅行するアフリカ系アメリカ人を対象として発行されていた旅行ガイドブックです。

創刊者であるヴィクター・H・グリーンの名前が本のタイトルの由来です。

一般的に《グリーンブック》と呼ばれていますが、正確には《グリーンによる黒人ドライバーのためのガイドブック》という意味です。

当時のアメリカには《ジム・クロウ法》という1876年から1964年にかけて存在した人種差別を含む、アメリカ南部の州法がありました。

黒人の公共施設の利用を制限した法律で、アフリカ系アメリカ人だけではなく、黒人の血が混じっているものすべてに当てはまります。

この《ジム・クロウ》の名前は、1828年のミンストレル・ショー(白人が黒人に扮して歌うコメディ)のヒット曲:ジャンプ・ジム・クロウが由来です。

田舎のみすぼらしい黒人を表現したキャラクターで、黒人を差別する言葉として使われていました。

州によってさまざまな法があり、先程言ったレストランに入れなかったり、バスや電車が分けられていたり、交際や結婚が認められない地域もありました。

映画の中では、黒人専用の宿泊施設があり、ドン・シャーリーが一人で泊まっています。

そういった場所や黒人が入れるレストランなどが《グリーンブック》に書いてあり、黒人が安全に旅行することができます。

実話に基づいた物語

実話にもとづいた話ですが、すべて実話だったのでしょうか?映画なので多少は脚色されていると思うので、解説していこうと思います。

約2ヶ月のツアーの旅

これは事実と違います。実際は2ヶ月ではなく約1年半に渡ってツアーを回っていました。

映画では《一緒に行動することで、友情が芽生え、よき友人となる》風に描かれています。

しかしドンの兄弟:モーリス・シャーリー

ドンはトニーの事を友人とは考えていなかった。あくまで雇用する側とお抱えの運転手の関係だった

成功した裕福な演奏家が、自分と似ていない奉公人を雇っただけで、この事実が伝えられない事はおかしい

と発言しています。

しかし、トニーの息子:ニック・バレロンガ

彼らは一年半も一緒にいて、その後も友人関係を続けた

と言っています。ドン・シャーリー自身にも

この話を誰にもするな」と語っていました。

それ以外にも兄弟とは疎遠ではなく連絡をとっていたなど…

多少の違いはありますが、映画を作るにあたってはしょうがないですし、実際の所どっちの言い分が正しいのかわかりません。

ロバート・ケネディに電話

これは事実です。

車の運転中に警察に止められ、ドンが夜に外出しているという理由で留置所に入れられてしまいます。

早く出なければいけないので、電話を掛けさせてくれと言い、ドンが当時アメリカの司法長官であるロバート・ケネディに電話をして解放してもらいます。

ロバート・ケネディはアメリカの大統領:ジョン・F・ケネディの弟です。

ドンはホワイトハウスでもコンサートを行っていたので、ロバートとは知り合いでした。

その他にも…

  • トニーが差別主義者
  • ドンがカーネギーホールの上に住んでる
  • ピアノはスタインウェイ

これらはすべで事実です。『グリーンブック』は、事実を忠実に再現していたと思います。

ちなみにトニー・リップとドン・シャーリーはお互い2013年に生涯の幕を閉じました。

ドン・シャーリーは2013年4月6日に心臓病のため86歳、トニー・リップは2013年1月4日に82歳で亡くなられました。

なにか運命的なものを感じますね。

キャストについて

今作でトニー・リップを演じたのは、ヴィゴ・モーテンセン

アメリカの俳優で、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のアラゴルン役で有名になり、アカデミー賞:主演男優賞に二度ノミネートされています。

そしてドン・シャーリーを演じたのは、マハーシャラ・アリ

アカデミー賞:助演男優賞を二度受賞し(一つは今作)、2016年公開の映画『ムーンライト』では出演時間が24分にも関わらず助演男優賞を受賞しました。

オークランド出身のアフリカ系アメリカ人で

  • 『ベンジャミン・バトン』
  • 『ハンガー・ゲーム』
  • 『スパイダーマン/スパイダー・バース』
  • 『アリータ/バトル・エンジェル』

などに出演しています。

スパイダーマン/スパイダー・バースでは、マイルスのおじさんでヴィランでもあった《アーロン・デイヴィス》の声優を担当しました。

ベンジャミン・バトンでは、老人施設の前に捨てられていたベンジャミンを引き取った夫婦の旦那役を演じました。

トニーの奥さん・ドロレス・バレロンガを演じたのはリンダ・カーデリーニ

彼女は『アベンジャーズ』シリーズで、バートン(ホークアイ)の奥さん:ローラを演じています。

なにかとマーベル作品に出演されている方が多いですね。

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