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2020年4月24日にNetflixから配信された映画『タイラー・レイク-命の奪還-』
アベンジャーズ/エンド・ゲームの監督【ルッソ兄弟】が製作、同じくマイティ・ソーでお馴染み【クリス・ヘムズワース】がタッグを組んだアクション映画です。
記事前半はおすすめポイントやあらすじ・キャストについて紹介。後半はネタバレありで映画に対する評価や感想などを解説。
あらすじ
誘拐された麻薬王の息子を救うため、バングラデシュに向かった傭(よう)兵。だが、金のために請けた任務が、いつしか過去と向き合う自分との戦いへと変わっていく。
タイラー・レイク-命の奪還-
スタッフ・キャスト
スタッフ
- 監督:サム・ハーグレイブ
- 製作:アンソニー・ルッソ
- 製作:ジョー・ルッソ
監督のサム・ハーグレイブは、スタントマンの仕事や、スタントコーディネーターとしてルッソ兄弟の作品に多く携わってきました。映画『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』や『スーサイド・スクワッド』などのアクションをコーディネートしています。
製作を担当したルッソ兄弟。2019年公開の映画にして、歴代興行収入の記録を塗り替えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督です。
キャスト
タイラー・レイク クリス・ヘムズワース | 傭兵 |
オヴィ・マハジャン ルドラクシャ・ジェイスワル | インドの麻薬王の 息子 |
ニック・カーン ゴルシフテ・ファラハ二 | 奪還作戦の チームのリーダー |
サジュ ランディープ・フーダー | 麻薬王マハジャンの 部下 |
ギャスパー デヴィッド・ハーバー | タイラーの旧友 |
オヴィ・マハジャン パンカジ・トリパティ | インドの麻薬王 |
G サム・ハーグレイブ | 奪還作戦の仲間 スナイパー |
アミール・アシフ Priyanshu Painyuli | ダッカの麻薬王 |
ファラド Suraj Rikame | アシフの手下の 子供 |
キャストについて
主人公のタイラーを演じたのはクリス・ヘムズワース。彼はオーストラリア出身の俳優で『マイティ・ソー』などに出演しています。
今日(8/11)は雷神 #ソー を演じるクリス・ヘムズワースの誕生日🎂
— 『アベンジャーズ』[公式] (@AVG_JP) August 11, 2020
一度はその傲慢さと未熟さから力を取り上げられ、地球に追放されたことがある #ソー💥
その後、#アベンジャーズ シリーズを通して、#ソー は大きく成長し、力も武器もパワーアップ⚡
今後のMCUでのさらなる成長を、お楽しみに🔥 pic.twitter.com/fijY1QfXP6
タイラーの旧友ギャスパーを演じたのはデヴィッド・ハーバー。
彼はアメリカの俳優で『イコライザー』『スーサイド・スクワッド』などに出演しており、2021年公開のマーベル映画『ブラック・ウィドウ』では、ナターシャの父親アレクセイ役で出演しています。
リブート版『ヘルボーイ』のトレーラー第1弾が公開!『ストレンジャー・シングス』のデヴィッド・ハーバーが主演、ミラ・ジョヴォヴィッチが悪役のブラッド・クイーンを演じるhttps://t.co/deyZU11iMf pic.twitter.com/YsBIbq8ITk
— IGN Japan (@IGNJapan) December 20, 2018
おすすめポイント
- 本気のアクションシーン
- 川から落ちるシーン
- ファンからの意見を採用
感想・解説(ネタバレあり)
3.9
良かった点・気になった点
アベンジャーズシリーズ『マイティ・ソー』のイメージが強かったクリス・ヘムズワース。彼の新たな一面を見れたような気がします。
全体を通じて【ユーモラス】のあるシーンがほとんどなく、比較的シリアスめな感じの映画なので、彼の陽気な人間味はほとんど出てこなかったです。
時折ジョークっぽい事を言うシーンもあるのですが、どっと笑いが起こるようなセリフではないので、落ち着いた雰囲気の映画だったと思います。
特にアクションシーンには力を入れており、クリス・ヘムズワースが対人で格闘している姿は圧巻です。一人でどんどん倒していく様は…
・ジョン・ウィック…キアヌ・リーヴス
・96時間…リーアム・ニーソン
を彷彿とさせます。彼らを怒らせちゃいけないですね。銃でどんどん殺していくシーンもスタイリッシュで見ていて飽きないです。
映画『タイラー・レイク-命の奪還-』鑑賞
— ふぃる@自由気ままな映画ブログ (@film_studio3000) January 11, 2021
アクションシーンが凄く、カーチェイスなど今まで見たことないような斬新な映像になっており、本格的なアクションが楽しめます。特に川に落ちるシーンは好き。途中のアクションシーンの一部はファンからの意見を採用したそうです。 pic.twitter.com/tmdVMALmHE
ストーリー自体はいたってシンプルなのですが、こういった一人でどんどん倒していく系の映画は、シンプルな方がアクションが際立つのでいいと思います。
途中少し休憩シーンを挟みましたが、一旦落ち着いた映像を入れる事によって、主人公の人間味を感じる事ができる時間になっています。
監督のサム・ハーグレイブは今作が監督デビューなので、少し粗さはあったかもしれませんが、スタントマンの経験を活かしたアクションは、とても素晴らしい出来だったと思います。
今まで見たことないような角度から撮った映像のカーチェイスなどは、新鮮味があって面白いなと感じました。
川に飛び込むタイラー
映画の冒頭に敵と戦っているシーンが。映画の後半のシーンの一部を先に見せる手法を使ってきました。
後半のシーンを見せるという難しさもある中で、結果的に観る人に「あのシーンは何だ?」という疑念と期待を抱く要因となったいいシーンだと思います。
誰かが砂浜で走っている記憶が出てきますが、それも後々明かされていく重要なシーンなので、演出的にはひねった感じでありかなと思います。
オーストラリアのどこかの森の中で主人公のタイラーと知らん男二人が、崖の上で寛いでいます。予告にもありましたが…30mくらいはある崖の上から下の川みたいな所に飛び降りるテイラー。CGを使っているとは思いますが、迫力が凄い。
始めの方のシーンですが、勢いが凄く、とても印象的です。飛び降りた後に川の底で【瞑想】をする場面は、映画全体を通しても重要な、繋がりのあるシーンになっています。
傭兵タイラー・レイク
ある日インドの麻薬王の息子が連れ去られてしまいます。友達に誘われて大麻らしきものを吸うように勧められていましたが、それを断る息子のオヴィ。
そのままオヴィは何者かに誘拐されます。誘拐した犯人は【ダッカの麻薬王】と呼ばれるアシフ。身代金目的にオヴィを誘拐したのです。
ダッカはバングラディシュの首都です。麻薬王なのでそんな事する必要ないのでは?と思いましたが、身代金以外にインドの麻薬王を壊滅させるという目的もあったかも?
オヴィの父親は刑務所に捕まっているので、部下に救うように指示を出します。その指示を受けたのがサジュ。
オヴィを助けないと自分の家族も危険にさらされると思ったサジュは、何でも仕事を引き受ける凄腕の傭兵を雇います。
その傭兵がタイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)です。個人に依頼というよりはチームで奪還するという形です。こうして麻薬王の息子オヴィを救出する為、ダッカに乗り込みます。
アクションシーン
早速ダッカに乗り込んだタイラーでしたがすぐに敵に捕まります。捕まったというよりは自分から捕まりにいった感じです。
おそらく誘拐されているオヴィの居場所を探る為だったと思います。下っ端たちが身代金を要求してくるので、タイラーはオヴィの安全を確認したいと。
その現場にオヴィがいました。おいおい。なぜ別の場所に隠しておかない。それだとすぐ奪還されるのは目に見えているのに。そういう所は緩いチンピラ。
超絶アクションの #クリス・へムズワース
— Netflix Japan (@NetflixJP) April 30, 2020
フェロモン爆発の #クリス・ヘムズワース
犬を抱き寄せる #クリス・へムズワース
見つめ合う #クリス・へムズワース
ただただこのクリヘムを見てくれ…https://t.co/OG9j8QAS4Q
『#タイラーレイク-命の奪還-』人気大爆発中💥#おうちで本気出す pic.twitter.com/PPDo9NktbR
子供が生きておりタイラーに銃を向けます。子供なので殺さずに逃がします。今作では子供が殺しにやってきますが、一人も殺しません。まあ子供にばんばん銃を撃つクリス・ヘムズワースを想像はしたくないですけど。
ファンからの意見を採用?
アクションシーン。実は様々な工夫が施されており、監督のサム・ハーグレイブと主演のクリス・ヘムズワースが対談で語っています。映画の一番最初のアクションシーンなので、とても細部までこだわっています。
敵を階段から突き落とすシーンは、スタントマンを使っていたり、床にもクッションが入っていて倒れても痛くないようになど…そうやってるんだと感心しました。
部屋の中での格闘シーンはで、テーブルを蹴ってそのテーブルがそのままスライドして敵に当たるシーンがあります。
実際には当たっておらず、当たる直前に止まるようになっており、効果音とカメラワークで当たってるように見せているそうです。
しかもタイラーが蹴ったシーンは映像を繋ぎ合わせているので、実際にはテーブルを思いっきり蹴るだけの映像を取っています。ちなみに二台ほどテーブルは破壊したらしいです。
ファンからの意見で採用されたのは【熊手で敵を倒す】シーンです。熊手は落ち葉などをかき集める先端が曲がった爪のような形をした道具です。
主人公の名前タイラー・レイクをもじった演出です。熊手の別名【レーキ】にかけています。「レイクがレーキで人を殺したら最高」という意見を採用しました。
カーチェイス
手配されている逃走用の船に行こうとするタイラーですが、謎の男に襲撃されます。
船の仲間が殺され、警察もやってきたので逃げる手段を失ったタイラーは、オヴィと一緒に車で逃げます。カーチェイスのシーンはなかなか迫力があります。
長い事ドライバー目線の映像が流れるので斬新だったのと、他の映画と違ってシフトレバーやアクセルを踏むかっこいいシーンは一切ありません。
もはや車もトラックみたいなのに乗ってるので、煙が舞う中でただ走ってる感じです。見たことのない映像でこれはこれで面白いです。
ちなみに船の近くにいた狙撃手【G】は、監督のサム・ハーグレイブ本人です。本人も映画に出ちゃってます。マイケル・ベイ監督と同じ手法ですね…
謎の男は…
タイラーたちを邪魔する謎の男は、オヴィの父親の部下サジュでした。ここだけは府に落ちない所です。
自分で乗り込んできたのは、家族が危険に晒されるのを防ぐために、自分の手でオヴィを救おうとしたからだと思います。だから金を払うのをやめたのかもしれません。
お互い格闘して負傷し、サジュはタイラーにトラックで轢かれ、鼻を折られます。そんな事をされても仲間になるなんて…まあお決まりのパターンですよね。
溺れるのは…
ちょっと一息つくシーン。激しい戦いの後には休息も必要ですよね。タイラーの旧友であるギャスパーの家に匿ってもらいます。そこでタイラーの過去についてオヴィと話すシーンがあります。
タイラーには妻がいますが、随分会っていないと。そして息子は六歳の時にリンパ腫で亡くなったと。タイラーの過去の記憶に出てきた謎の人物は、息子だったのです。
亡くなった時はタイラーはアフガニスタンにいたので、息子の死を看取る事が出来ませんでした。しかも死という恐怖から逃げる為に、自らアフガニスタンに行ったのです。
その後旧友のギャスパーが、ダッカの麻薬王アシフに話がついてると言い、オヴィを殺そうとします。殺せば金になると。しかしタイラーはオヴィを守ろうとし…
二人がもみ合いになった所にオヴィが現れ、落ちていた銃を手に取りギャスパーを殺します。正当防衛の感じもしましたが、人を殺してしまった事をひどく後悔していました。
父親を人殺しと比喩し憎んでいたので、人を殺すという事がどれだけの事か理解したのだと思います。泣きじゃくるオヴィの姿は悲壮感に溢れていました。
いざ敵地へ
ついに最終決戦。オヴィを無事に逃がす為に二か所ある検問を突破し、橋の付近でヘリを待ちます。最初はタイラーとサジュが突っ込んでいくのですが、後から奪還作戦のチームの人が応援に駆け付け、みんなで共闘。
とにかく銃撃戦が凄いです。人がかなり死にます。それくらい見ごたえのあるシーンです。しかし現実は無情です。頑張って戦ってきたサジュがやられてしまいます。よく頑張りました。ありがとうございます。
そして無事オヴィをヘリに乗せる事が出来たのですが…タイラーが首を撃たれます。もう死んでもおかしくない状況の中で、さらに首を撃たれたのでもう死ぬでしょ。
しかも撃ったのはあの賢い少年。頭がいいので麻薬王のアシフに気に入られました。一度タイラーと戦いますが、蹴散らされ復讐しようとします。
ボスへの贈り物として自分の指を切るイカレた青年ですが、最後は復讐を成し遂げました。
最後のシーンは?
川に落ちるタイラー。そして八か月後。家に帰ったオヴィはプールに飛び込み、プールの中で瞑想します。以前オヴィがこんな事を言ってました。
溺れるのは、川に落ちるからじゃない。そのまま沈むからだ。
このセリフがタイラーが川に落ちた場面と重なります。そしてその瞑想シーンも水の中だったので何かを暗示している印象的なシーンです。オヴィはプールから上がります。そこにはあのタイラーが…?これは続編があるのか?
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