Readmore...
プロフィール背景画像
ふぃるの画像
ふぃる
社会人として働きながら趣味の映画の感想や考察などを書いています。洋画や邦画など様々なジャンルの映画を見ます。

サイトで使用中のテーマ
シンプル美と機能性を両立させた、国内最高峰のWordPressテーマ『SWELL』
おすすめの動画配信サービスまとめ!料金などを徹底解説

『青くて痛くて脆い』感想・解説【後半ネタバレ解説】主人公の動機が薄い気がする…

青くて痛くて脆い 公式Twitter

2020年8月28日公開の『青くて痛くて脆い

映画『君の膵臓をたべたい』の作者である住野よる先生の実写化作品。吉沢亮と杉咲花が共演した青春サスペンス映画になっています。

記事前半はネタバレなしで映画に対する評価やあらすじキャストについて紹介。後半は感想を交えたネタバレ解説気になったポイントを書いています。

Contents

評価

3.7

評価基準について

途中の展開の移り変わりには驚かされます。全体的に見るとやや落ち着いた印象ですが、新しい感覚に陥る映画だと感じました。

あらすじ

人付き合いが苦手で、常に人と距離をとろうとする大学生・田端楓と空気の読めない発言ばかりで周囲から浮きまくっている秋好寿乃。ひとりぼっち同士の2人は磁石のように惹かれ合い秘密結社サークル【モアイ】を作る。

モアイは「世界を変える」という大それた目標を掲げボランティアやフリースクールなどの慈善活動をしていた。周りからは理想論と馬鹿にされながらも、モアイは楓と秋好にとっての“大切な居場所”となっていた。

しかし秋好は“この世界”から、いなくなってしまった…。

秋好の存在亡き後モアイは社会人とのコネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系の就活サークルに成り下がってしまう。

変わり果てた世界。取り残されてしまった楓の怒り、憎しみ、すべての歪んだ感情が暴走していく…。 アイツらをぶっ潰す。秋好を奪ったモアイをぶっ壊す。どんな手を使ってでも….楓は、秋好が叶えたかった夢を取り戻すために親友や後輩と手を組み【モアイ奪還計画】を企む。青春最後の革命が、いま始まるー。

青くて痛くて脆い 公式サイト

スタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督:狩山俊輔
  • 原作:住野よる「青くて痛くて脆い」
  • 主題歌:BLUE ENCOUNT「ユメミグサ」

キャスト

田端楓
吉沢亮
コミュニケーションが
苦手な大学生
秋好寿乃
杉咲花
理想論を掲げる
活発な大学生
前川董介
岡山天音
楓の親友
楓に協力する
本田朝美
松本穂香
前川の後輩
通称ポンちゃん
天野巧
清水尋也
モアイの幹部
通称テン
西山瑞希
森七菜
不登校の少女
モアイで知り合う
川原理沙
茅島みずき
楓のバイト先の後輩
モアイの加入する
大橋
光石研
西山の担任
西山に会いに来る
脇坂
柄本佑
大学院の生徒
モアイを支える

出演作

吉沢亮
森七菜

感想・解説

良かった点・気になった点

僕は原作を知らないので、知らない立場として感想を書いていきます。

ん~何から書こうか…難しい。僕の映画を見終わっての率直な感想はそんな感じ。決して面白くないわけじゃないし、役者の演技はピカイチで良かったと思います。

僕はてっきり主人公の秋好(杉咲花)が死んで、その原因はサークルの誰かにある。だから復讐する為にいろいろと計画を立てながら進めていく…

そんなストーリー展開だと思っていたのですが、全然違いました。てか途中まではそう思っていました。

もちろん途中でそうじゃないと分かった時は驚きましたし、映画の中でもここ一番の盛り上がりシーンだったと思うので、正直やられたって感じがしました。

どんでん返しとまではいかないけど、展開に起伏を持たせる流れは良かったと思います。

そしてもう一つ。吉沢亮や杉咲花の演技が良い!

特に後半の方の二人が喧嘩をするシーン。どちらとも顔に気迫があり、一瞬でも気を抜いたらやられてしまう…そんな空気が漂っていて、見ているこちらも見入ってしまうくらい。

杉咲花の「気持ち悪い」というセリフはなかなかのもの。あれだけの軽蔑の顔を出せる演技は素晴らしいなと感じました。他の役者も普通に良い。

ただ主人公の田端(吉沢亮)のバイト先の後輩である川原を演じた茅野みずきさんの演技は、ちょっと棒読み感がありましたが…

ただ後半になるにつれて慣れてきたのか、普通に受け入れられる感じに。今作が映画初出演という事で、緊張もあったと思います。今後も頑張ってもらいたいと思います。

そしてここからは気になった点

まず一つ。モアイの活動中に出会う西山(森七菜)の一連のエピソードは必要だったか?という事。

もちろん森七菜の演技に文句を言ってるわけではなく、個人的には好きなのでむしろ見れて良かったです。

映画の中にこのストーリーを組み込むことで、一番焦点を当てたい田端と秋好の物語がないがしろになってしまわないか。そんな事を思ってしまいました。

復讐にもっと時間を割いても良かったのではないか、まあ復讐がすべてではないですが、どうしてもそんな疑問がわき出てきます。

これは原作自体を否定している事にもなりかねないので、原作を見てない僕の意見は的外れの可能性も。重要なエピソードなら喜んでいるファンもいるかとは思いますが…

下手になぞらえてやるより、ストーリーとして成り立つようにやる事が重要だと思います。

西山のエピソード自体は悪くなかったですが、映画全体の事を考えた時に、もしかしたら入れないという選択肢もあったのかもしれません。

そして二つ目。田端の復讐の動機がちょっと薄い気がするという事。

田端が秋好に対して復讐しようと考えた理由は…

・世界を変えたいという理想が失われた
・自分が間に合わせとして扱われたから

という事でしたが、物語が進んでいく内にもっと何か重大な事件があり、決別する事になってしまった事実が明らかになる…といった展開は無く、普通にその二点でした。

それだけであんなバラマキやネットへの拡散をするのか?と疑問に思ったのですが、人間なんて些細な事で揉め事になりますし、まあ変ではないのかなと思う事にしました。

本当はもう少し理由付けが欲しかった所です。

そして三つ目。ネタばらしするの早くね?と思った事です。

先程も書きましたが、あらすじに書いてあるストーリーとは結果的に違った内容に。まったく違うわけではないので、予想外の展開にするのは映画の醍醐味の一つでもあります。

でもこれが最後に来たらもっと良かったかな~と感じました。

ただそれだと復讐画策→実は死んでない→復讐→喧嘩→本当の気持ちを知る→変わろうとするというストーリー構成が崩れてしまうので、全くテイストが違う映画に。

今作は青春サスペンスというのを売りにしていますが、確かにそれは今まで見たことの無いような展開の映画。そして今作も斬新な感じで驚いています。

復讐を計画して最後に【実は生きてました~】なんて展開だと、面白いかもしれませんが、もはやそれはガチサスペンスですよね。

そこをまったく予想できない形にした新しいスタイルは、注目すべき点だと感じました。

個人的にはもう少し驚くようなシーンが欲しかったなと思います。途中のネタばらし(実は死んでいませんでした)が一番驚いたシーンですが、他は割と同じようなテンポで進んでいきます。

起伏が少ない分少し物足りなさを感じてしまう人も、もしかしたらいるかもしれません。しかしこの手の映画はしょうがないですよね。割り切って見るしかありません。

新しい感覚の映画。そう表現するのが相応しいのではないでしょうか。

カメラワーク

秋好と田端が横断歩道で会話をしているシーンでは、意識的に上空から撮影された映像が使われていると感じました。

役者を映すのではなく、横断歩道をメインに映していたので斬新だったのと、横断歩道の白線だけを歩く秋好が「白線だけを歩くと願いが叶う」と言っており…

ストーリーの中でも横断歩道を重要なものにしたかったんじゃないかと思いました。まあわかんないですけど。

モアイへの復讐

冒頭はパラパラ漫画の映像で始まります。これは後半の方にも出てくる演出にも重なるので、意識的に使っているのだと感じました。

大学生の田端は誰とも話そうとしない静かな人物。周りと関わらない事で自分を守ろうと考えます。そんな彼の前に現れたのは、理想論を語る秋好

周りから変な目で見られていた彼女は、学内でも少し浮いた存在。しかし彼女はいつも一人でいる田端に近づき、気づけば一緒にいるという感じ。

ある日彼女がサークル選びで悩んでいる時に田端が「じゃあ自分で作れば?」と発言。それを聞いた秋好は田端を誘い、秘密結社モアイを立ち上げます。

世界を変えるというテーマの元、慈善活動などに取り組む二人。

次第に一生懸命活動している秋好に対し心を開いていく田端でしたが…なんと彼女は死んでしまいます

失った彼女の為にモアイをぶっ潰す為の計画を立て、実行しようとするのです。

交流会に潜入

今作は過去の映像と今の映像が交互に流れる展開。昔の映像は秋好と田端がモアイを立ち上げた時、二人で活動していた頃からのシーン。

今の映像は、田端が復讐する時のシーン。まあそれは途中で終わり、後半は普通の映像が流れるだけでしたが。

そんなこんなで復讐の為にモアイの交流会に潜入する、田端の友人の前川(岡山天音)。携帯で盗撮しながら潜入するのですが、そこにモアイ幹部であるテン(清水尋也)が。

携帯を見られたので盗撮がバレたのかと思いましたが、携帯のケースが一緒ってだけでなんとかその場をしのいだ前川。仲良くなるきっかけとなり…

テンが主催するバーベキューに呼ばれる事に。テンはバーベキューで女をナンパしているという情報が。

その証拠を掴めばモアイの信頼を失わせることが出来ると思い、田端と前川、そして前川の後輩であるポンちゃん(松本穂香)と一緒に潜入するのです。

秋好は実は…

潜入するとパリピ感が半端ない集団についていけない田端と前川。しかしテンは結構気さくに話しかけてきていいやつそうです。

するとテンが女の子を連れ出し、何やら会話をしています。その証拠を掴もうとまたもや盗撮。しかし女の子には振られてしまいます。まさかの展開に驚く二人。

しかも影から見ていた事がテンにバレて絶体絶命。しかしテンは「好きになった人しか付き合えない」と普通の事を発言。なんだか拍子抜けしてしまいます。

するとモアイの代表が到着。名前は秋好。ん?秋好?死んだはずじゃ?しかしそこに現れたのは秋好本人。一体どういう事なんだ?とかなり驚いたシーン。

結局秋好は死んでおらず、今もモアイの代表として活動。田端が言ってた死んだというのは【あの頃の秋好】が死んだという意味だったのです。

世界を救うという理想を掲げ、戦争を亡くす、世界平和を願う…そんな事を本気で考えていたあの頃の秋好が、今は企業に媚びを売る就活サークルへ成り下がってしまった。

そのサークルを潰し、元の本来あるべき姿であるモアイを取り戻す。そして自分を切り捨てて間に合わせに使った秋好への復讐。それが田端の目的でした。

それにしてもそんな事でTwitterにモアイの不正疑惑をアップし、炎上させるのはやりすぎだろと思いましたが、田端の気持ちを考えたら、そうなってしまうのもしょうがないかなと。

今の時代簡単にSNSなどで情報を共有できますし、それにより傷つく人もでてくると思います。軽い気持ちでやった事が誰かを悲しませてる可能性もあるので…

SNSには気を付けようというメッセージも込められているのかもしれません。

なりたい自分になれるなら

先程も少し書きましたが、どうにかモアイを潰す為に証拠を探す田端。モアイの交流会でテンと連絡先を交換した時から迷惑メールが来ることに気が付きます。

しかもそれは企業からのメール。不審に思った田端は、以前交流会に潜入した時に盗撮したモアイとの繋がりがある企業リストを思い出し、照らし合わせてみると…

迷惑メールの企業と合致していたのです。そこで田端は思いつきます。

企業側に学生の名簿のデータが消えてしまったので送ってほしいと嘘のメールを送信。さすがに送って来るバカな企業はいないと思ったのですが…いました

ついに不正の証拠を得た田端は、この内容をTwitterにアップするのです。そして見事に炎上。モアイは解散に追い込まれます。内心喜んでいるであろう吉沢亮の演技は、狂気すら感じさせます。

しかし秋好との会話や、謝罪会見で秋好のスピーチを聞いて動揺する田端。秋好はまだ世界を変えるという夢を諦めていなかったのです。そんな事もつゆ知らず。

取り返しのつかない事をしてしまったと…自らの罪を認め、Twitterで「自分がやりました」という投稿を写真付きでアップします。その時に…

もしなりたい自分になれるならと書きながら、なりたい自分を想像します。それは秋好や前川、テンやポンちゃんたちと一緒にモアイで活動している自分の姿。

つまり田端はみんなと一緒に笑って楽しく過ごす自分になりたかったのです。

しかし現実は残酷。誰からも相手にされず…過ごす日々。自分を変えるべく秋好の元に走り出します。

吉沢亮の走り方

てか吉沢亮の走り方ちょっと変じゃね?と思った方もいるかもしれません。確かに僕も少し思いました。

月曜日の夜10時から放送されている番組「しゃべくり007」で吉沢亮がゲストで出演した時に、走り方がダサいという話題になり、映像を見たのですが…

その映像こそが今作で吉沢亮が走っていた映像だったのです。

どっかで見た事あるな~と思っていたのですが、ようやく繋がりました

そして秋好に謝る事を決意した田端は、自分が傷ついても嫌われてもいいという覚悟で、彼女の元に走っていくのです。

主題歌について

今作の主題歌はBLUE ENCOUNTの【ユメミグサ】実は原作の住野よる先生たっての希望だったそう。

BLUE ENCOUNTのライブを見に来ていた住野よる先生が、楽屋まで来て「青くて痛くて脆い」の映画化が決まったら是非主題歌をお願いしますと話を。

そしてようやく約束が叶い、主題歌として抜擢。今作のタイトルには【青い】が入っており、BLUE ENCOUNTにも青が入っているので、繋がりがありますよね。

コメント

コメントする

Contents
閉じる